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「ヤコとポコ」2巻 感想

書名:ヤコとポコ

著者:水沢悦子

出版:秋田書店Eleganceイブ、もっと!)

心を穿つ漫画

「ココロスクワレル・コミック」

とか帯に書いとるけど、全然そんなこと無い。

救われることは無い。とんでもない喪失感に襲われているのだから、今の俺はな。

泣けてくる~ってのはあってる。

涙腺がゆるんでくる漫画だ。

それがもうSFちっくな世界観と裏腹の生活感あふれる感じと、主人公の表情動きであらわされる心情描写が。

もうすっごいすっごいしんみり来るというか。

日々の喧騒にまみれた生活との対比で、逆に心に穴が空くわ!!っていう感じ。

救われる世界を救われない世界から目撃してしまった喪失感たるや!

てきとうモードかんぺきモードとかさ。

もうなんか、働いてる人が読んだら心に穴が空くと思う。

特に、ヤコが書店に行く話がすっごいよくて。

これは一番穴空いたかな。

ロダンの話も相当やばかったけど。

殺しにかかってくる。

ああ、表紙のめくったとこの絵、それ??っていう。

もうだめだめ。

2巻になって相当パワーアップしてる。

すんごくいい漫画ですわ。

花ズボと同時に出たせいで、もう心がシッチャカメッチャカハウス。

恋愛系の漫画とか、セカイ系と言われるような漫画は、心が揺れるからあんま読まないようにしてるんだけど・・・

ここで、こんなに揺さぶられるとは思わなかった。

女性誌掲載ってことで、少女漫画扱いなのね。

花ズボはなんかでーんと置いてあったから分かったけど。

こっちは少女コミックコーナーの新刊コーナーに置いてたもんだから、探すのに苦労したよ。

同一作者なんだから並べといてよ。

並んでたら買うでしょ。出版も一緒なんだから・・・

ていうか、掲載誌も一緒か。どうなってんだ。

まあ、花ズボの方は実写ドラマ化とかしてたもんな。みてないけど。

相当な実力者の漫画ですわ。

みんなも心の風通しよくしていこ。