吉秋レターのはてなのブログ

サルレター吉秋のブログ

死に物狂いでスペースドカーン

もう時効だし、思い出しちゃったしで、とある話をしようと思う。

そう・・アレは私がまだ部活動に在籍していた頃の話。

新しい何かを求めてうっかり入部してまもない高校1年生の頃の話・・

部員の一人に

「ちょっと、狙ってる男子がいるんですけどね~」

とか、そういう話題をよく口にする女子がいた。

しかしながら、どう考えても私の目から見ると・・・

その狙われた男子を見つけて退避命令を出したくなる。

そんな感じだった。

とある土曜日のクラブ。

少々集合時間より早く来て、二人きりになったとき・・・

女子「なあ、吉秋は彼女とかいるの?」

吉秋「いや、経験はないよ。」

女子「ふーん、じゃあ好きにな人とかはいるの?」

吉秋「うーん、特に意識したことはないかな、そういう話題は疎いというか、苦手でさ・・。」

頭ピンクで顔が紫なんですよ。

この場にいたらこっちまで紫色になりそうだったので用も無いのにトイレへ。

しばらくして戻ってきたら、先輩方が到着していた。

女子「この間、狙ってた男子のメルアドゲットしたんですよー」

先輩「へーやったやん!で、どうなったの!」

女子「いまちょいちょいアプローチしてるんですけどねぇ、ウフ。」

ゲッパァ!

絶対その面で吐くセリフじゃねぇ!

助けて!腹筋が!理性を保つのに必死!

自身のポーカーフェイスっぷりに感服しながらも、直視できないためひたすら窓の外を見つめる。

あー誰もいねぇなあ。

ガサゴソ

台本でも用意してるのか?そろそろ始まるか・・

女子「今日、皆に食べてもらおうと思ってお菓子作ってきたんですよ。」

先輩「えー、本当!悪いなぁ、ありがとう!」

こういうのって何だかもらいにくいんだよな・・何持ってきて・・

む。

一寸待て。

コヤツ、作ってきたと申したか。

女子「ベビーカステラなんですけどぉ。」

先輩「わーすごいすごーい!どうやって作ったの?」

女子「たこやき機使ってやったんですよ。」

マジで手作りか。

いや、まあ、市販のを配るためにわざわざ持ってきたりはしないか。

うわ・・・どうしよう。

先輩「うわーおいしい!食べてみ!」

先輩2「あ、ホンマおいしい、凄いな、こんなん作れるなんて。」

先輩「ほら、吉秋君も遠慮せんと食べてみ!」

後輩がわざわざ作ってきたものを「マズゥ!」とか言う人はいないだろう。

先輩たちの評価が適切かどうかは分からない。

だって、何食べてもスゴーイしか言わなさそうな先輩方なんだもの。

いや、待てよ。

顔の分、料理のスキルに分があるのかもしれない。

そうだ、狙われた男子がアドレスを教えたのも何かおいしいチョコか何かをもらったからかもしれない。

吉秋「あ、じゃあいただきます。」

ヒョイ。

形悪ゥ!コレ、何?

いや、まだだ。

たこやき機で焼いたっていったじゃないか。

祭りの屋台で売ってるようなベビーカステラがでてくるわけが無いじゃないか。

そう、料理なんて見た目が悪くてもどうせお腹に入れば同じなのだから味がよければ全てヨシ!

パク!

モグ・・・・ムグ・・・

・・・

ごっつい微妙。

味が無ェ。

全く無いわけじゃないけど。スゲェ微妙。

でも、吐き出すほどまずいわけではない。

だが、決して「うわーおいしいー!」なんて評価を下せるようなシロモノじゃねぇ!

ハ!

しまった、何か感想を述べねば・・・

ボソ・・

吉秋「・・ムグ・・ホホウ・・コレハ・・・ナカナカ。」

その後も美味い美味いと貪り食う先輩方。

それはやさしさ?それとも舌が?はたまた、異常に腹が減っていたのか・・・いや、私がおかしいのか?

先輩「って、さっきから私たち二人で食べすぎじゃん!」

先輩2「ホントホント、ほら、皆ももっと食べて!」

先輩「ほらほら、吉秋君も・・。」

吉秋「あ、ハイ。」

もしかしたら、先ほどのはたまたま糖分が行き届いてなかったところだったのかもしれない。

形悪かったし。

いざ・・!

吉秋「あ、じゃあ、モヒトツモライマース。」

・・・。

先ほどと大差はねぇな。

パク。

や、やはり味があまり・・・

無言は・・よく無いよな・・

吉秋「ムグ・・・ウン・・ウンウン。」

ダメだ、うなずくだけで精一杯だ!

口を開いたとたん本音が漏れそうだ!

ジャストホンネが!

以下、似たようなやり取りを繰り返し、4つほど食す。

吉秋「ちょっと口が乾いちゃったようで・・飲み物買ってきます。」

と、イチゴ・オ・レの救済措置(口直し)をとったりもしたが。

いや、元は多分ホットケーキ生地だから口の水分が持っていかれるのは事実ですぞ。

と、散々一年半越しに愚痴をもらす男。名はサルレター吉秋。

だったら、オマエはどうなのかと。

偉そうに顔の批判までしておいて、作れるのかと・・・

フフフ、ならば、ごらんあれ!


吉秋レターのサル料理!

ということで、今回のメニューはベビーかすていらッ!

そう、今までのは前フリだ!

材料はコチラ!

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市販のホットケーキミックスに牛乳とタマゴを混ぜるだけ!

まさにサル料理!

っつーか、コレ料理か?

近畿の平民の家には大体あるとされるたこ焼きプレート。

勿論我が家も例外ではない。

既に材料は混ぜ終わった!

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ゆ・く・ぞ・!

ひっくり返すキリのようなものなんて無いから箸で代用!

たこ焼き用の油引きも以前あった気がするけど、見当たらない!

サラダ油withクッキングペーパーで伸ばせ伸ばせ。

たこ焼きの要領でやってたら、生地が膨らむからもう溢れる溢れる!

だが、中学時代に職業体験でやらされたたこ焼き返しのスキルが中途半端に俺にはあるぞ!

キエエエイ!

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でけた!

恐る恐る味見。

普通。

味はするけど、何か足りない。

そうだ、これではホットケーキ焼いて、何もかけずに食べてるのと同じだ。

ハチミツとか、バターとかのせないとダメなんだ。

そんなこともあろうかと、ホイップクリームもちゃんと用意してるぜ!

抜かりなどあるはずがない!

キエエェェイ!

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・・・。

とりあえず、盛り付けのセンスは無いようです。

というか、ケーキ用しかなかったから仕方ないといえば仕方が無いが、量が多すぎる。

余らしても用途が全くないから、使い切ったけど・・

ああ、そうだ。

大事なのはテイストだ!

パク・・・。

お、クリームがあると無いでは随分と違う!

格段においしくなった!

もらった昼飯代、コレにつぎ込んだから失敗したらどうしようかと思ったけど、コレは良かった。

十分食べられるシロモノだ・・

けど。

流石にクリームの量が多すぎて半分ほど食べて気分が・・・

何事もほどほどが大切ですね。

学校始まったら、こういう機会も減るだろうし、もう一度ぐらい何か作るのもいいかも!

サルレター吉秋でした!


で、その。

味気の無いカステラも先輩方が順調に処理し、活動も終わって帰宅準備に取り掛かっていると・・・

女子「よっしゃあ!」

と、下品にも椅子をまたいでガッツポーズを上げる女子。

先輩「あ、さっきの子のメール?」

女子「ハイ、今度一緒に遊びに行くことになりましたよ!」

先輩「わーおめでとう!やったやーん。」

女子「フヒヒ、これで日曜が楽しみになったわ!」

友達選びって絶対重要だと思うんですよね。

いや、他人の人付き合いに口出しするつもりはありませんが・・

顔の割りにハシャギすぎ・・・

おっと、この発言もハシャギすぎかな?

いや、でもね。

顔以前にも、丸いし。

もう足なんか、核兵器ですよ。

絶対そういう気にならないみたいな。

それで、デートできるんなら、ワシかて・・って思っちゃいますよ。

まあ、女子もやめましたけど。

言うてる私もやめましたけども。

まあ、なんというか、要するに。

ヒマだから菓子でも作ってみたかったんですよ。

異常!