断定する話
以前、かなり内輪ネタであるKの話を披露してスベった話をしましたが。
こういう話は多々あって、同じ話題を共有している友人Oと一席交えれば、より深堀りできる内容もあり、エピソードは尽きないだろう。
その中で、
かつてあの中学校に通っていた人間はまともな教育を受ける事ができず、生きるためのあらゆる力が欠如した状態なので、二十歳前後で全員死んでいる。
という前提があって、もうほぼ創作に近い誹謗中傷話に一花咲かせるという一幕がございます。
地獄に落ちるな、俺は。
その中の一つが前回Kの話の後に少し触れた
「Sは高校を中退しコンビニバイトで生計を立てることを決意した矢先勤め先のコンビニが閉店したので成すすべなく死んでいるはずだ」
という話である。
この話も
「あのSが」
という共通認識、そして
「あのローソンが」
という共通認識も必要な超絶内輪ネタである。
これも外で披露してもスベるだろう。Kの話がスベったのと同様に。
先ず、あのS
Sはそもそも特に仲良くもしていないただ小学校と中学校が同じだっただけの人物。
不良でもなく、真面目でもなく、ただ居ただけの存在であった。
Kと違うのは調子に乗りやすい性格で、授業中に軽く騒いだりして注意されたりとか。
浮ついていた存在ではあった。
真面目でもなく、不良というほどでもなく、ただ騒々しいだけであり、頭も悪く、面白くもない不愉快な存在というのが散見されていたのだが、その中でも下位の存在であった。
「騒々しく不愉快なすべての連中の底に居た男」
それがSであった。
恨みでもあるんか、こいつに。
実はこのような共通認識を持つO氏にも、この話はクリティカルにはヒットしていない。
「Sは関わりなく、不愉快な存在ではあった」
という共通認識はあるのだが、私とO氏の間でSに関わるエピソードで私にしかない遺恨がある。
それは小学校低学年時代の話、1996年頃まで話はさかのぼるのだが・・
入学試験があるわけでもないのに、妙に厳しめの教育方針の幼稚園に通っていた私。
「お友達を呼び捨てにする」ことは禁忌であり、呼び出しレベルの悪魔の所業
そんな3年間を過ごしてきた。
町偏差値の低い公立小学校へ入学するとあの日禁じられていた所業が日常として展開されている。
この辺のギャップも性格がねじれた原因な気もするぞ。まあいい。
年齢一桁がそんなすぐに適応できるわけもなく、敬称を付けることに違和感を感じるように育てられた私は若干浮きつつも敬称を付けることをやめなかった。
小学2年生の頃だったはず・・
その頃から調子に乗りやすかったSは、やはり調子に乗った行動を繰り返していた。
その時にSから不愉快な事をされたのだと思う。
具体的に何があったのか、何かの積み重ねだったのか流石にもう思い出せないのだが、その時にこう思ったことだけは未だに覚えている
「こんなヤツに君とか付ける必要あるかぁ??」
それを皮切りに人を呼ぶ時に敬称を付ける習慣がなくなった。
そういうキッカケを作ったのがSだったのだ。
この原体験がある、ないの差がO氏との共通認識の差であり、
Sに関わるエピソードに若干の温度差があるのは確かだ。
ちなみに、三つ子の魂百まで、という言葉の通り敬称を付けない呼び方はどうにも違和感は拭えず。
大学生になり、新たな交友関係を構築する際に人を呼び捨てにすることはほぼなくなっていますが。
まあ、O氏はその時の付き合いなので逆に敬称付きだと違和感あるけど。
何の話やねん。
高校時代の友人は過渡期にあってなんか呼び方が定まってないままだな、今思うと。
もう一人だけになっちゃってるけど。まあいい。
まあ、そんな過去もあったわけで
何の能力もないまま社会に放り出され、駆け込むハズのローソンが潰れた彼はもう生きるための手段がなくなったのだ。
Sが高校中退。
これだけでも何しとんねんコイツという話ではある。
前述の通り、不良でもなく何か特別なスキルがあるわけでもなく、何の目的も無いまま高校生活を放棄したのだ。
中退後の生活がコンビニバイトで生計を立てようとしていることからも読み取れるだろうが。
ただ、その勤め先がローソンというのだ。
幼少期駄菓子屋のような感覚で通い詰めていたローソンだ。
90年代後半から2000年代前半のローソンは輝いていた。
ロッピーの全盛期。
ポケットモンスター青はこのローソンのロッピーで買った。
SFC、GBのゲーム書き換えシステムを利用もした。
何よりポケモンスナップの現像に明け暮れていた。
近辺の子どもたちには何かしら思い入れのあったであろうあのローソン。
高校生になった頃には若干通学ルートから外れたので、行く頻度こそ落ちていたが、その話を聞いてちょっと行き辛いやんけ、と思っていたのだが・・
そう、頻繁には通わなくなっていたからこそその日は唐突にやってきた。
ふと前を通った時、明らかに様子がおかしい。
あのローソンが閉店していたのだ!
確かに付近にコンビニが乱立し、古いコンビニは淘汰されつつあった。
府営住宅に一番近いコンビニだったはずだが、それよりも近い位置にセブンイレブンができていた。
方向は逆だが、同じくらいの距離にファミリーマートができていた。
ジャパンが少し離れたところにできたが、そこにローソンも新しくできた。
そのような状況で閉店は起こるべくして起こったのだろう。
昔からあるなじみのローソン、潰れるなんて思っていなかった。
そのローソンで生計を立てるとSが決めるや否や、そんなに甘くは無いんだと知らしめるかのようにつぶれるローソン。
詫び寂びを感じる。
めっちゃ長いこと何か書いてるやんけ。
もちろん中学生の頃から連絡すらとってなかったので、今実際どうなっているかは知らない。
ヤンチャ中卒はなんだかんだ生きながらえている連中が多いんだよね。
なんだかんだ働き口はある、犯罪も含めて。
そういえば高校生になった時に仲良くなかった同じ部活の中卒人間に金の無心をO氏がされた話があったな。
これは脚色無しでただただ怖いだけの話だから、エピソードとして語ることあるけど愉快話ではないのよね。
やっぱ、高校中退、コンビニバイト、バイト先が潰れる
という事実から
「死んだ」
という結論にもっていくところがこの話の面白いところであって。
事実を踏まえた脚色というかなんというか。
今端的に要点をまとめた文章見ててもちょっと笑っちゃうんだけど。
そんなことない?
この数行で収まる事実に、ここまで語ることがあるってことは、それだけ前提知識もいるし、要素が集約された話なんだ。
だからこそ、他人には伝わらないのであろう。
伝えようと思ったら、簡単にSの素性と関係性、思い入れのあったローソンだった旨伝えればいいのか?
中学生の頃俺の嫌いなクラスのお調子者がいてさ、
そいつが高校中退してローソンでバイトして生計立てるっていうのよ。
そのローソンが、小さいころからよく使ってたローソンでさ、
ポケモンスナップとかよくもっていってたりしてたのよ。
今後ちょっと行きづらいなーいやだなーって思って久々に前を通ったのよ。
そしたら、そのローソンが閉店しててさ!
ええーここ潰れたんだーって少しショック受けてたら、そのお調子者の事を思い出してね。
ああ、あいつもう生活する術を失ったんだなって。
10代、早かったけど当時の振る舞いを考えるとここが寿命だったかーって納得しちゃようね。
こういう感じ?
違う?
人生の歩み方が違う?
俺はこういう人間だ。
ブヒー(ピッグダディ)