吉秋レターのはてなのブログ

サルレター吉秋のブログ

吉秋レターのM-1GP2019批評

M-1 2019!!

終わった!リアルタイムで見た!

今年は相当面白かったぞ!

誰にも頼まれてないけどレビューしよ!!

死ぬほど偏見まみれだけどな

ネタ順で

 

 

ニューヨーク

サルレター的点数「50」

『トップバッターでよかったね』

 

ナメた態度が出すぎよね、先ず嫌いなんやけどな。

そらもう陰気なネット民だから、ニコ生炎上騒動を未だに言うよ。

でもな、俺はM-1グランプリ決勝に残る芸人を基本リスペクトしとるわけよ。

この場に残るってことは嫌いでも面白いネタを見せてくれるわけよ。

って思ってたよ、それがトップバッターであのクオリティでしょ。

マジで今年初出場組み多いし、終わったと思ったこの大会。

歌ネタを否定するわけじゃないんやけど、コイツらが歌ネタしてんのが更にムカついたんやな。

 

王道漫才でやってますよ、変なことしませんよ、って感じで今までやってきてさ。

歌ネタの中に時事を放り込んでたけど、ただ放り込んでるだけやねん。

これがネタ番組の1つのネタならええけど、こんな中途半端なこと決勝でする?って。

俺は嫌いだったから、逆に期待を裏切ってくれと思ってみてたけど。

別に誰でもできる漫才やったな、漫才に一切個性を感じなかった。

90点台ついてるのがおかしいわ、松本さんの82点、それが全てや。

完全に勝手な想像やけど、思ったより周囲の点数が高いから、好みの問題で~って発言したんちゃうかな。

あ、でもあれよ。ネットではその後のやりとりも叩かれてるけど、あそこでふてくされた態度はキャラ通りやしそこは俺不快感無かったんやけどな。

ただただ、単順に面白くなかったわ。

この後の盛り上がり考えたら、マジで最初に処理できてよかったな。

へんに盛り上がった後に出てきてたら、もっと悪いイメージが残ったと思うわ。

誰も覚えてないやろ、もう。

 

 

 

かまいたち

サルレター的点数「93」

『天才っすわ』

贔屓目がちょっと強いけど、2番目に決まったときかわいそうって思った。

もう最後なのに決勝大丈夫か、2番目で・・得点も伸びづらいし、最初のネタで会場のムードも悪いし・・。

ただ、それ関係ないぐらいめちゃウケてた、すごかった。

逆に空気悪くされてるからトップバッターよりキツいかもしれんのにな、空気を完全にもっていった。

93点なのは、かまいたちファンにはおなじみのネタだったというところかしらね。

でも、彼らはM-1用に特化した漫才は作らないと公言しているので。

それは本当にポリシーを曲げなかったんだな、と関心はするけど目新しさがなかったのね。

でも、何回も見たネタでもやっぱり面白いのよね。そもそも面白いから何回も見てるんだけど。

これ超えるんか??って空気を作り出したのはマジですごかった。

 

 

和牛

サルレター的点数「89」

『好きじゃないけど面白い』

本当に好きじゃないのよ、漫才大会に出てこられると好きじゃない。

せっかく落ちたけどどうせ和牛が敗者復活やろ、と思ったらやっぱそうやし。

面白いからな。

去年のほうが俺は好きだった、まだ掛け合いがあったからな。

もうコントやねんな、キャラ漫才と大差ないねんやってることが。

でも面白いんやけどな、マジで好みの感じ。

毎回新しい切り口で~とは言うけど、コント漫才ならそら切り口も作りやすかろう。

と素人目には思っちゃうのよね、笑ったけどな。面白いし、審査員の点数に文句も無いんだけど。

やっぱ漫才は掛け合いしてほしいな。素に戻らないっしょ、和牛の漫才は。

ただそれをやり続けているから、すごいと思うけど完全に好みではないんです。

もうずっと言うてるし、その感情は拭えないからしゃーない。

優勝するなら去年だったね、当時も言われてたけど。

 

 

すゑひろがりず

サルレター的点数「90」

『一番の功労者』

去年はトム・ブラウンが思い空気ぶっ壊したとか評価されてたけど。

今年はこのコンビがすごく頑張ったからこそ、レベルが一番高いといわれる大会になったと個人的には思う。

前二組の常連が激高い点数出してきて、その後に超イロモノの漫才を披露せなアカン。

俺は無理だと思った、こんな空気でかなり異色の漫才は空気がまた固まるんちゃうか。

俺も素直に笑えるか?と思ったけど、杞憂やったな。

普通に面白い漫才だった、良かった。

初出場組が多い中、常連組との架け橋にうまくなってくれたと思う。

全力感がよかったんかな、毒も無く素直に笑えるお笑いというか。

漫才かといわれると難しいし、優勝するほどのネタの質は正直なかった。

でもキャラを突飛にしとるから、ネタは普通にしないと意味不明すぎるからな。

そこのバランスが難しいよな、キャラにあったすごいネタを作るしかないけど、認知され出したら、知られてる前提でネタもちょっとずつ普遍性外していけるようになっていけば、大会で優勝できるようになるかも。

ポテンシャルは高そうよね。

 

 

からし蓮根

サルレター的点数「88」

『周囲が言い過ぎたんか?』

ここ最近芸人が芸人を語る番組が増えてきて、そこでよく名前あがってたコンビ。

ネタは初めてみたかな、関西ローカルでオール巨人さんの店で働いてるみたいなやりとりだけ見てた。

ナイツの塙さんの著書で、「言葉の圧」というのがM-1では大事という話がある。

それがちょっと足りなかったのかな、とは思った。

ちょっと期待しまくって見たのもあったけど、若手にしてはもうちょっと勢いというか、キレがあってもよかったし、それを出せるネタだとも思ったし。

ただ、これツイッターでも結構話題なってたけど、最後の車をバックするくだり。

瞬間的な笑いで言うたら、今日の大会で一番やったんちゃうか。

ただあの爆発がもうちょっと先にあってそこから展開できてたら結果違ってたかもなぁ。

あのくだりは超笑ったから。

ただ、みんな面白い面白いと番組で言い過ぎたんか、とは思ったかな。

光るものはあったし期待はできるね、という感じ

 

 

見取り図

サルレター的点数「91」

『昨年の踏まえてのパワーアップ』

去年よりしっかり面白くなって帰ってきてた、そこまでめちゃくちゃスタイルを変えたわけでもなく、正当な進化よね。すごい。

ただ、そんな高得点にいたらなかったのは抑揚が無いのね。

テンポはすごくいいし、噛んでもテンポを損なわずにうまくやってた。

ただ、テンポよくずーっと一緒なのよね。転調が無いというか。

盛山さんの高めの声でツッコミ入ったり、展開を捻れそうな気はするんだけど、結局同じことがポンポンポンと繰り返されている感じ。

ただ、そのクオリティが屈指だから飽きないんだけど、この大会で高得点を出すには転調も必要になってくるのかな。

すごく面白かったけどね。

その噛んだところだけど。

盛山さんが一人でドリブルしてシュートしちゃったのよね。

あそこをリリーさんにもパスしてシュートできてたら伝説になっていたかも。

オードリーがそれをやったよね。

アドリブで点数取るわけじゃないけども。

 

ミルクボーイ

サルレター的点数「95」

『よく埋もれていたなこの逸材が』

メチャクチャ面白かった。

全然知らなかったのよ、全然知らなかったから逆にネタを一切見なかったの。

当日まで。

同じ展開をずっとしてるんだけど、だんだん元から離れていく感じ。

コーンフレークのネタが何故飽きずに面白く居続けられてかって、題材がすごくよかったね。

ネタ全体もすごく面白いんだけど、コーンフレークあるあるじゃない、最初って。

それも悪口の方の。あれがすごく刺さったのよ。

あるある言いますよ、って言われてなくて構えてない状態で、いきなり聞かされるけど、なんか分かる!っていう面白さがどんどん入ってくる。

そんでコーンフレークを意識させられてから、ちょっとまた異質なボケが飛んできたりするんだけど、いきなり飛んでくるより遥かに受け入れ態勢が出来てるからより面白く感じるのね。

これは個人的にツボだったのは、ボケの方がマッチョなんだよ。

なんでこんなガタイいいのよ、でもそれに一切触れないし。

いやーここで最高点でるか、とは思ったけどおかしくはないと思ったし。

良かったね。

 

 

オズワルド

サルレター的点数「94」

『令和のおぎやはぎ

このコンビも今回初見。最高得点出たあとどんなネタすんだろ。

そしたらめっちゃおぎやはぎみたいなローテンションで入るの。

その時点で、あのすげーテンポとテンションで畳み掛ける漫才の後に、よくこのテンション保ち続けて、自分のスタイル崩さずにいけるな!ってそこでもう笑っちゃうし、引き込まれたね。

でも後半はちゃんとテンポもテンションも上がっていくのよね。でもその世界観の中でテンションが高いって感じなの、そこがすごくよかったね。

でもやっぱM-1では不利かなーって感じはあるのかな、言葉の圧力というナイツ塙さんの言葉があって、さっきも言うたけど。そこは弱いのよね。

でも、それを強くしたらオズワルドの漫才ではなくなるよね。

そこを踏まえて、この自分たちのスタイルの中でうまく圧力を表現しててすごくうまい漫才をするな、とは思ったんだけどなー

感覚的なことだけど、高得点は無いのかな、とは思ったらやはり。

最初はマジでおぎやはぎリスペクトの漫才始まったと思ったけど、全体を見るともう完全オリジナルのすばらしい出来よね。

この大会で初めて見た組では一番好きになった。

 

 

インディアンス

サルレター的点数「89」

『躍進のカギはきむ』

評価は高いハズなんだけど、どうしても俺は既視感を感じてしまうんだよなぁ。

まあ、見た目がテンション高い白シャツの時点でザキヤマさんとか。

ツッコミのきむさんがポンコツキャラで結構バラエティで跳ねたりしてんだけど、漫才になるとあんまりなんだよなぁ。悪いんじゃないけど、彼じゃなきゃ成立しないようなツッコミのネタでもないから・・・。

結構ネットでも言われてるけど、アンタッチャブルの下位互換みたいなこと言われてて。

そこでこのコンビのオリジナリティを出すにはきむの飛躍しかないのではなかろうか。

面白かったけど普通なんだよな、なんか白い人がはしゃいでて楽しかったって感じで。

今もあんまフレーズとかくだりを覚えてないしな。

やっぱ基本的に、漫才で印象に残るのはツッコミなのよね。

ボケなんか道理にないことをするわけだから、元々頭に無いものは残っていかないのよ。

そこで、一言で共感できるフレーズをバチーンと残すことで記憶に残っていくというね。

「そういえば575じゃなくて797だな!」ってツッコミは覚えてても、797の俳句の内容は覚えてないでしょ。

まさにそうだな!っていうツッコミ、奇異なフレーズがなくても共感できるワードが出せるようなネタであればもう少し・・

 

 

ぺこぱ

サルレター的点数「93」

『迷走しながらも貫いてM-1に』

めっちゃ好きなのよ、着物でローラーシューズはいたり、一回フリーになったり、桟ミュージックに所属が決まったり、マジ苦労人なのよね。

でも芸風が着物ローラーシューズから変わってないのよ。色々変えてるけど、ネタの根本は変えてない。

それで決勝まで来たのすごいなって。

だから、M-1で3回戦とか準々とか行ってるときから、マジで?とは思った。

賞レースタイプでは絶対無いと思ってたから。でもネタ見て考えは変わったね。

着物時代のテイストはそのままに、4分ネタの漫才に昇華させてる、すごい!

これもシステムがずっと一緒だから単調になりがちなのを、結構力技だけどもう動きとかで無理矢理変調を作るのよ、そこがもう面白くて仕方ない。

ツッコミもボケみたいなモンだけど、キャラ作ってるほうがツッコミしてんのよね、そこもありそうで無かったよね。でもそれで成立させてしまうのがすごい。

キャラ漫才だし、変化球だし最初は決勝までは無理と思ってたけど最後に空気を持ってったし、決勝でも票は入らなかったけど失速せずにやりきってた。

今回は王者が強すぎたなーでも、すごく健闘してて感動したよ俺は。

面白かった!

 

 

 

 

最後に

 

決勝3ネタも書こうとしたけど、クッソしんどい。

こんな書くだけで体力使うとは。

決勝はミルクボーイが全く同じ展開のネタするのに、最初のネタの入りをすごくうまくやってたのが良かった。あれで同じ展開のネタをすることに見る側が受け入れる体制作れたと思う。

かまいたちのネタも超面白かったけど、ネタのつながりをうまく作ったミルクボーイに軍配があがったんかな。

ぺこぱは2本目も普通によかったけどな。

 

今年はマジよかった。

 

マジマジのどこからの目線やねん、誰やねんお前批評でしたー